【自己破産】ギャンブルが原因の借金。丁寧な反省と更生の姿勢を示し、免責許可を得て人生を再建した事例
ご相談前の状況
数年前に正社員として勤務していましたが、病気による入院・療養をきっかけに退職。その後、心身の不調が続き、再就職が困難な状況に陥りました。
外出もままならない閉塞感のなか、インターネットでギャンブルにのめり込むようになり、次第に依存状態に。当初は少額でしたが、気づけば収入のほとんどを費やし、生活費が不足するようになりました。
生活費を補うために消費者金融やクレジットカードのキャッシングを利用し始め、複数の業者から借入れを繰り返す多重債務の状態に。月々の返済額は収入を大幅に超え、ご家族の助けを得ても返済が追いつかなくなり、完全に行き詰まってしまったとのことで、当事務所にご相談に来られました。
ご相談のポイント:ギャンブルによる借金は免責が認められるか
自己破産には、借金の返済義務を免除してもらう「免責」という手続きがあります。しかし、破産法では、ギャンブルや浪費によって著しく財産を減少させた場合、原則として免責が許可されない「免責不許可事由」に該当します。
本件は、まさにこの免責不許可事由に該当するため、「裁判所に免責を認めてもらうこと」が最大の課題でした。
そのためには、ご本人が自身の行為を深く反省し、二度と繰り返さないという強い意志と具体的な行動を示し、裁判官に「今回は特別に免責を認めて、生活再建のチャンスを与えるのが相当だ」と判断してもらう「裁量免責」を得る必要がありました。
当事務所のサポート
当事務所では、まずご本人様のお話を丁寧に伺い、借金が増えてしまった経緯だけでなく、ギャンブルに依存してしまった背景にある心身の不調についても詳しくヒアリングしました。
その上で、以下のサポートを行いました。
- 受任通知の送付と督促の停止: ご依頼後すぐに各債権者へ受任通知を発送し、ご本人様への直接の取り立てを即時停止させ、精神的な平穏を取り戻していただきました。
- 裁量免責に向けた方針の提示: 免責不許可事由があることを正直に認めた上で、裁量免責を得るために何が必要かを具体的にご説明しました。特に、ご自身の問題と向き合い、反省の意を誠実に示すことの重要性を共有しました。
- 専門機関との連携と反省の可視化: ギャンブル依存の根本的な解決のため、精神科への通院を継続するよう助言しました。そして、通院の事実やご自身の行動を振り返る中で得た気づきなどを、裁判所へ提出する報告書に丁寧に記載しました。
- 裁判所への丁寧な報告: 破産に至った経緯、ギャンブルの具体的な内容、そして現在の深い反省と生活再建への強い意欲を、書面を通じて裁判所へ詳細に報告しました。
結果
当事務所のサポートのもと、ご自身の問題に真摯に向き合い、更生の意欲を具体的に示したことが評価されました。
その結果、裁判所から無事に免責許可決定が下り、多額の借金の返済義務が免除されました。
ご本人様は現在、ギャンブルから完全に距離を置き、安定した生活を取り戻すための新たな一歩を踏み出されています。
弁護士からのコメント
「ギャンブルや浪費が原因の借金だから」と、自己破産を諦めてしまう方がいらっしゃいます。確かに、それは免責が許可されない事由に該当する可能性があります。
しかし、決して諦める必要はありません。なぜそうなってしまったのか、その原因と真摯に向き合い、専門家の助けも借りながら、生活を立て直そうとする誠実な姿勢を示すことで、裁判所が再出発の機会を与えてくれる「裁量免責」の道があります。
一人で抱え込まず、まずは専門家である弁護士にご相談ください。過去を清算し、未来へ踏み出すためのお手伝いをさせていただきます。

