【自己破産】生活費不足による多重債務に苦しんだ30代会社員男性が、新たなスタートを切れた事例
ご相談の背景 本件依頼者様(30代・男性・会社員)は、若年期に生活環境が変化し、当時の収入が不安定であったことから、生活費を補うために借入れを開始しました。その後、学業継続のための費用が必要となり、就職後も収入が十分に安定しない状況が続いたため、生活費の不足を借入れで賄う状況が続きました。次第に複数の借入れが重なり、多重債務に陥ってしまいました。
月々の返済負担は増大し、その金額は収入を上回り、生活は困窮を極めました。一度は債務整理を試みたものの、経済状況は改善せず、返済の継続が困難な状況に陥ってしまいました。最終的には、電気、ガス、水道といった公共料金や通信手段にも支障をきたす寸前まで追い詰められ、生活基盤を維持することすら危ぶまれる状況に直面し、当事務所にご相談にいらっしゃいました。
問題のポイント 本件のポイントは以下の通りでした。
• 生活費不足を原因とする多重債務: 若年期の生活環境の変化や収入の不足といった、生活費の補填が主な借入れの理由であり、浪費等によるものではない点が重要でした。
• 任意整理での解決の限界: 以前、債務整理を試みていたものの、弁護士費用と返済額の負担が重く、経済的な苦境を脱することができていませんでした。
• 早期の生活再建の必要性: 支払不能に陥り、生活基盤を脅かす状況にあったため、これ以上の生活の破綻を防ぎ、早期に借金の負担から解放される必要がありました。
• 免責不許可事由の有無: 破産手続きにおいて、免責が認められるかどうかの鍵となる免責不許可事由が、本件においては認められないことを明確に裁判所に伝える必要がありました。
当事務所のサポート内容 当事務所では、本件依頼者様の置かれている状況を深く理解するため、まずは詳細なヒアリングを行いました。借金に至った経緯やこれまでの返済状況、現在の家計収支を正確に把握し、自己破産手続きが本件依頼者様にとって最も適切かつ現実的な解決策であることをご説明しました。
特に、以前の債務整理が上手くいかなかった経験から、本件依頼者様が抱いていた手続きへの不安や疑問に対し、自己破産手続きのメリット・デメリット、具体的な流れ、必要となる書類について、一つひとつ丁寧にご説明し、不安を解消できるよう努めました。
その後、債権者への受任通知の発送、破産申立書の作成支援、裁判所への申立て手続きを全面的に代行しました。本件依頼者様の状況では、主な借金の原因が生活費不足であり、浪費やギャンブルなどの免責不許可事由に該当する事情がないことを裁判所に明確に主張し、裁量免責ではなく、スムーズな免責決定を目指して手続きを進めました。
結果 当事務所のサポートにより、本件依頼者様は無事に破産手続開始決定を受け、その後、免責決定が確定しました。これにより、本件依頼者様は抱えていた多額の借金から解放され、経済的な重圧から自由になることができました。
本件依頼者様は「今後は借金をすることなく生活する旨強く誓っていますので、生活再建の機会を与えて頂きますようお願い申し上げます」と深く反省の意を示しており、新たな人生を前向きに歩み出すことができました。
弁護士のコメント(解説) 自己破産と聞くと、ネガティブなイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、本件のように、生活費不足が原因で借金が膨らんでしまった場合でも、自己破産は有効な解決策となり得ます。予期せぬ事情や収入の減少により、誰でも多重債務に陥る可能性はあります。本件依頼者様の事例では、浪費やギャンブルといった免責不許可事由に該当する事情がなく、ご自身の力ではどうにもならない状況から脱するために、弁護士にご相談いただいたことが、新たな生活をスタートさせるための大きな一歩となりました。
重要なことは、問題が深刻化する前に、できるだけ早い段階で専門家にご相談いただくことです。自己破産は、借金に苦しむ方を法的に救済し、生活再建を支援するための制度です。一人で抱え込まず、まずはご自身の状況をお聞かせください。当事務所は、依頼者様一人ひとりに寄り添い、最適な解決策をご提案いたします。

